人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ベトナムの星

vietnamnam.exblog.jp

悶々と悩んだのは…

悶々と悩んだのは…_a0101873_1064013.jpg

体育を教えると決まって、教科書に沿って教えるか、教科書にない日本の運動内容を紹介しながら教えるか、しばらく悩みました。教科書には整列・行進、体操の単元が実に多く、また運動の単元にしても教師用の指導書には最初から最後まで「○○の活動を何分行う」とがちがちに決められています。

このように決められていては、おそらくJOCVが帰ってしまえば、先生達はまた指導書に沿って教えていくはずです。指導書を熟読してできる限りの学習の工夫をする方が先生達にはよいのだろうか?という思いは拭えません。

でも5年生の子ども達には今年度しか授業ができず(しかも先は未定)、その間にどうしても「運動の楽しさ」を体験してもらいたいという気持ちが抑えきれません。「教科書に沿って教えなさい」といつか注意されて終わってしまうかもしれないし、まずは楽しく運動している子ども達を見て欲しい!と。ベトナム人の先生達にはできないことをするというのもJOCVの存在価値の1つではないか。

という葛藤を抱えつつ、やっぱり自分ができる体育の授業を始めることにしました。
私が最初に選んだ単元は「ドッジボール」!やっぱり私といえばこれですよね!?

前任者が日本から持ってきてくれたドッジボールは10個ほど学校にあります。でも私が最初に見た時、それらのボールは鍵がかかった棚の中でした。これを見てとても悲しかったんですよね。道具がなくて大切にする気持ちは分かるけれども、私が前任者だったらボロボロになるまで子ども達が使って遊んでいて欲しいと思うはずです。
自分の体育をしようと決めて、これらのボールを真っ先に出してもらい、ボールの空気の調節をしました。(びっくりするくらい硬くて、とても初心者向きではありませんでした。)

サッカーは男の子の人気の遊びですが、ボールを投げる経験は男女ともほとんどありません。試しにちょっと遊んでみても、跳ねたボールをつかめない、片手で投げるのもやっとという感じ。普段の遊んでいる姿とは全く違う体のぎこちなさ!経験というのは本当に大切です。でも慣れるのは本当に早い!あっという間に上手になっていきます。これには期待が膨らみました。
by etoetoetou | 2007-10-03 10:07