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ベトナムの星

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独り新学期 前編

いよいよ新学期!
と思いながらスティ先の家に帰る道の途中、偶然出会ったのは、教頭先生。

「どうして先週学校来なかったの?」

「あのぅ、母親が来ていて・・・」

「なんでうちに遊びに来ないの!」

「いやぁ、時間がなくて、、、母親も会いたがっていたんですが・・・」

「そう。新学期はもう始まって来週は2週目よ。リエコは今年、体育と技術だから!じゃあね!」

と早口で話すと、さっとバイクで去ってしまいました。

実は今年は例年よりも2週間学校が早く始まることになったそうです。
それを知ったのは母来越の直前で、どうしても時期がかぶってしまう。

校長先生は最初いい顔をしませんでしたが、結局新学期早々休みをもらっていた私。
(日本だと当然。でも家族愛が強いベトナムじゃ休んでも有だったはず。校長先生の奥さんが「当たり前でしょ!家族が来てるのに!」って言ってくれて万事OK!)

一人だけスタートに出遅れて不安だったところに、この出会い。あーびっくり。

うん?さっき「体育と技術」って言ったような・・・

あまり深く考えずに月曜日の朝学校へ行くと、朝会の準備が早くもできている!
それを指揮していたのは、昨年音楽の先生だったH先生。
しかも「新しい校長先生ももう来てるわよ」と。

そう、私の知らない間に人事異動が色々あったようです。
校長先生が退職するのは知っていたけど、それだけしか知らなかった!

新しい校長先生に御挨拶し、早速朝会へ。
並んでいる姿をみるとクラス編成もあり、担任の先生の交代があり、新1年生もすでにいる。
知らない間にすっかり様変わりしたのね~。

その後、教頭先生に呼ばれ、新しい時間割の説明をされました。
すると、やっぱり今年度は4年生の体育と5年生の技術。
技術というのは日本の「技術家庭科」、つまり家庭科。え?いいんですかね?

あの~、どうして5年生は体育じゃないんでしょうか?と聞いたところ、
担任の先生たちの教えなければならない時数に足らなくなってしまうという答え。

ここでは担任教諭が教える時数が一定以上と決まっているんです。給料の関係でしょうか?
それを考慮して専科教諭が組み込まれるわけで、週2の教科は教えられないということ。

ここで粘って体育への変更をせまるかどうするか?
・・・う~ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも・・まあ、やってみますか!
どうせ出来るか分からないし!

ということで、今年度、体育と家庭科を教えることに。

今回のことで、体育や図工だけでなく、家庭科も力が入れられていないことを発見。
というか本当にマンパワー以外の何物でもない自分に悲しくなるも、
それは現場の先生のせいではないんだろうな。

言葉拙い外国人に家庭科を教わらなくてはならない子ども達にむしろ同情。
せめてもの学習の楽しみを味わってほしく、その日は技術の教科書&指導書と一日格闘。

翌日はベトナムの建国記念日で珍しい休日。
早速省都へ上がり、家庭科の道具を探しに出かけたのでした。(続)
by etoetoetou | 2008-09-06 19:01